【図解】サーバー(Webサーバー)って何?
自分でホームページをつくってみたいと考えているけど、ホームページを公開するのに必要な「サーバー」という言葉がよく分からない。
初めのうちは、サーバーがどんなものか理解するのが難しいですよね。
この記事では、できる限り簡単に、初心者の方でもサーバーについてご理解いただけるように分かりやすく説明しています。
この記事が、「サーバーとは何か?」を理解するための一助になれば幸いです。
目次
サーバーって何?
サーバーをひと言で言うと、インターネットを通じてさまざまな処理をおこなうコンピューターやアプリケーションのことです。
普段、「サーバー」という言葉を聞き慣れない方にとっては何か難しいもののように思われるかもしれません。
しかし、細かな点を除けば、私たちが日常的に使用しているコンピューター(PC・パソコン)と大きな違いはありません。
PCにイラスト描画ツールやエクセルなどのアプリケーションを入れて(インストールして)使用するのと同じように、サーバー用のコンピューターにはサーバー専用のソフトウェアをインストールして使用します。
サーバーにも、メールの送受信のために使用されるメールサーバーや、ファイルデータの保管・共有に使用されるファイルサーバーなどさまざまな種類がありますが、私たちがホームページを表示するために使用しているサーバーは、一般的に「Webサーバー」と呼ばれるサーバーです。
ここでは、WordPressをインストールするのに必要な「Webサーバー」に焦点を当てて見ていきましょう。
Webサーバーの仕組み
Webサーバーを簡単にいうと、私たちが見たいページをブラウザ(Internet ExplorerやGoogle Chrome)に表示してくれるサーバーです。
もちろん、私たちが、ただ「見たい」と考えるだけでサーバーが見たいページを表示してくれるわけではありません。(未来ではそうなっているかもしれませんが・・)
一般的に私たちが見たいページを開く時には、ブラウザのアドレスバーにホームページのURLを打ち込みます。
またはGoogleなどで検索して、検索結果に表示されたURLからそのページを開きます。
そしてブラウザは、ユーザーの見たいページのURLを確認すると、そのページを管理するサーバーに対して、
このURLのページを見たいユーザーがいるから、ページのデータを送ってね!
という情報を送ります。
この、ブラウザがWebサーバーに対してページの情報を要求することを「リクエスト」と呼びます。
Webサーバーはブラウザからのリクエストを受け取ると、リクエストされたページのデータを再びブラウザに「返信」します。
最後に、Webサーバーから返信されたページのデータを受け取ったブラウザは、データをWebページの形に調整して表示します。
上の流れを一つの流れにまとめると、次のようになります。
- (ユーザー) ブラウザで見たいページのURLにアクセスする
- (ブラウザ) アクセスしたURLを管理するWebサーバーに、リクエストを送信する
- (Webサーバー) リクエストされたページのデータをブラウザへ返信する
- (ブラウザ) 返信されたページを表示する
ブラウザとWebサーバーのデータの受け渡しがあることで、私たちはブラウザから見たいページを見ることができるわけです。
Webサーバーの役割
上で見た「Webサーバーの仕組み」から、Webサーバーの役割をまとめてみましょう。
「Webサーバーの仕組み」では、リクエストに応じてWebサーバーがページのデータをブラウザに返して、ページが表示できることを確認しました。
しかし、ユーザーが見たいページがあっても、サーバーにWebページのデータ(HTMLファイルや画像ファイル)がなければサーバーはデータを返すことができません。
そのため、Webサーバーには「Webページに必要なデータを保管する」という役割も必要になります。
まとめると、Webサーバーの役割は大きく次の2つになります。
- ホームページを構成しているHTMLファイルや画像ファイルなどを保管する
- ユーザーからのリクエストに応じて、ホームページのデータをユーザーのブラウザに送信する
Webサーバーの役割を理解してエラー対策を
普段インターネットでWebページを見ている時に、URLへアクセスするとブラウザにエラーメッセージのようなものが表示されることはないでしょうか?
これは、Webサーバーが役割を果たせていない状態にあることが原因かもしれません。
たとえば「503 Service Unavailable」というエラーメッセージが表示されている場合は、何らかの理由でサーバーに負荷がかかっているためにサーバー側がアクセス制限をして②を実行できない状態にあります。
この場合は、サーバーに負荷がかかっていないかを確認したり、サーバー管理会社に直接問い合わせて原因や解決策を探りましょう。
また、「404 Not Found」と表示される場合は、Webサーバー上に適切にページのデータが用意されていないためにエラーが出ているのかもしれません。
この場合は、Webサーバーに正しいページのデータを用意しなければなりません。
エラーの原因はこの他にも考えられますが、Webサーバーの役割を理解して、ユーザーが「見たいページにアクセスできない!」といった事態が起こらないように、適切にホームページを運営しましょう。
ホームページをサーバーに設置して公開する
Webサーバーの役割の一つに「ホームページを構成しているHTMLファイルや画像ファイルなどを保管すること」がありました。
一般的にホームページを作成するだけでは、インターネットで多くの人に見てもらえる状態にありません。
インターネット上にホームページを公開するためには、Webサーバーに、作成したホームページを保存(アップロード)する作業が必要になります。
WordPressではサーバーに直接インストールしてホームページをそのまま公開することができますが、PC(パソコン)の中で作成する場合は、サーバーへのアップロードを忘れずにおこないましょう。
4種類のWebサーバー
Webサーバーには4つの種類があります。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを知って、予算やニーズに適したサーバーを選びましょう。
1. 共用サーバー
共用サーバーとは、1つのWebサーバーを複数のユーザーで共有して使用するサービスのことを指します。
サーバーの料金を使用者で分割して負担するため、低価格で利用できるというメリットがあります。
一方で、サーバーの容量や性能も共有するため、他ユーザーのWebサイトの影響を受けやすく、サーバーに負荷がかかり過ぎるとWebサイトにアクセスできなくなってしまう可能性があります。
また、Webサイトに合わせてサーバーを自由にカスタマイズできないという欠点もあります。
● 共用サーバーのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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2. 専用サーバー
専用サーバーでは、1台のWebサーバーを丸ごと利用することができます。
サーバーの性能すべてを利用することができるため、他ユーザーのWebサイトの影響を受けることなく、安定してホームページを運用することができます。
また、必要に応じてソフトウェアをインストールするなど、サーバーを自由にカスタマイズできるメリットもあります。
専用サーバーのデメリットとしては、専用のサーバーを貸し切るため、価格も高くなってしまうことが挙げられます。
● 専用サーバーのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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3. 仮想専用サーバー(VPS)
仮想専用サーバー(VPS)は、サーバーは1台ですが、そのサーバーの中に複数の仮想化された(実態のない)サーバーがあり、その仮想サーバーの1つを専有して使用できるサービスです。
1台のサーバーを共有するという点では共用サーバーと同じですが、VPSでは個々の仮想サーバーを自由にカスタマイズすることができます。
また、共用サーバーのように低価格でありながら、他ユーザーの影響を受けることがありません。
● 仮想専用サーバー(VPS)のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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4. クラウドサーバー
クラウドサーバーでは、VPSのような仮想サーバーを複数台使用することができます。
VPSでは仮想サーバーに対して一定のサーバー容量や性能が割り当てられていますが、クラウドサーバーでは状況に応じて仮想サーバーの容量や性能を変更することができます。
そのため、平常時は仮想サーバーを1台契約し、キャンペーンを実施する時などは一時的に2台契約してアクセスの増加に耐えられるようにする、といった運用が可能になります。
● クラウドサーバーのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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まとめ
サーバーって何?
- サーバーは、インターネットを通じてさまざまな処理をおこなうコンピューターやアプリケーションのこと
- サーバー用コンピューターとPCは同じようなもの
- サーバー用コンピューターにサーバー用ソフトウェアをインストールすることでサーバーになる
Webサーバーの仕組み
- Webサーバーは、ブラウザ(ユーザー)のリクエストに応じてWebページのデータを返す
Webサーバーの役割
- ホームページを構成しているHTMLファイルや画像ファイルなどを保管する
- ユーザーからのリクエストに応じて、ホームページのデータをユーザーのブラウザに送信する
ホームページを公開する
- ホームページは、サーバーにアップロードすることでインターネットに公開され、多くの人に見てもらうことができる
4種類のWebサーバー
- ① 共用サーバー
- ② 専用サーバー
- ③ 仮想専用サーバー(VPS)
- ④ クラウドサーバー
- サーバーの特徴を知って、予算やニーズに適したサーバーを選ぶことが大事
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